【前回までのエモエモ日記】
長きに渡る死闘の末、岩塚は霧に覆われた里に辿り着く。そこにいた狸たちに金貨だと嘯かれ、高値で買い取ってしまったのはスイートポテト味のカントリーマアムだった。
気付いた頃には時すでに遅し。逆上した岩塚は、狸たちのアジトへと乗り込む。冷めた牛丼にお湯をかけていた狸を人質に、持ちうる財産を根こそぎ奪うことに成功する。
しかし、帰り際に狸警察に強盗の容疑で逮捕されてしまう。裁判所では発言権が無く、全身に漆を塗られ、涙を呑む岩塚。そして、ついに狸裁判長から判決が下った。
「ぽんぽこ死刑です」
岩塚、大ピンチ!
【うまいニャン ジャンボ】

100円ショップならではの雑なネーミングセンス。いいぞ。
【遂道】
3月に出演する舞台、劇団 蒸気展望「遂道」の稽古が始まりました。
蒸気展望は、安孫子陶くんが主宰を務める劇団。
安孫子くんは、高校時代に『隧道』という作品の脚本・演出を手掛け、東北大会にて優秀賞大一席・創作脚本賞を受賞。春季全国大会に出場した鬼才。
今回はそんな『隧道』と同音異義語のタイトル、「遂道」。
『隧道』から、「遂」げた先に見える景色を描く。
もちろん、『隧道』を見たことがなくても楽しめる作品です。
具体的なあらすじはまだ明かせませんが、いずれ。
どこか奇妙で、不気味なんだけど、知らない世界ではない。
自分の見えてる景色を疑えば、きっとそこにある。
そんな魅力的な脚本です。
脚本もさることながら、俳優陣も素敵。
肉体から、肉声から、意識の隙間に手を差し込まれるような感覚が伸びてくる。
また俳優陣も少しずつ紹介できたらと思います。
ページ最下部に公演情報を載せてあるので、ぜひチェックしてみてください。
よろしくね。
【ねことねこと】
DULL-COLORED POP「くろねこちゃんとベージュねこちゃん」観劇。
再々演だけど、僕は初見。
毎回、「ダルカラって本当に面白いんだっけ?」と疑いながら観劇に行くんだけど、結局「面白かった~」と帰っている気がする。
第18回公演「演劇」のときと同じような、「演技すること」「集団内での役割」などにスポットを当てて描いた作品。だが「演劇」のときよりも今作はさらに身近で、一般的な家族の話。
母を演じるのは男性の俳優。
猫を演じるのは人間。
「演技をしている」ということを強調している。
小道具は一切使わない「全編無対象」という演出も、「見えないものを見る」というコンセプトに沿うように、想像力に任せる演出が潔かった。
ダルカラの好きなところは、俳優の熱量だ。
怒るところは怒り、泣くところは泣く。
必要な誇張以外は、誤魔化さず演技をする。
そのリアリティーがあるからこそ、今回の「母にしか見えない猫」という存在が、大きな嘘が許されていると思う。
そしてタイトルも、あくまで「ねこ」を冠しているのが良い。
本編内で父は、生前に「猫でも飼うと良い」と言っており、母は拒否していた。
父の死後、母は自分にしか見えない、自分にだけ味方をしてくれる猫を飼い始める。
それを考えると尚一層、タイトルの「ねこ」たちの存在が愛しく、寂しいものに感じられる。
【読まなくていいところ】
0
いつだって真面目でありたい。
1
いつだって真面目でありたいんだ。
僕は真面目ではない。ふざけることが苦手だ。
ふざけることが下手な人たちは、きっと不真面目な人たちだ。ふざけることに真面目になれない。
いつだって真面目でありたい。
「ふざけているのはお前の方だ。」
なんだと?僕はいつだって真面目だ。
2
つまらない人間とは、つまるところ、色の薄い人間。
色の薄い人間は、周りから色を受け取りたがらない。
影響を受けることを恐れている。
色を持つ人間でも、つまらない奴はいる。
そいつはせっかくの多彩さをひた隠して生きている。
他人を塗っていこう。
せっかくだ、楽しい人間関係を!
3
恐れているのはお前の方だよ。
------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------
【次回出演情報】

蒸気展望vol.2『遂道』
■作・演出
安孫子 陶
■出演者
浅見臣樹 <(劇)ヤリナゲ>
石井晴菜
岩塚光希 <喜劇のヒロイン>
浦田すみれ
後関貴大
小森ひなた
波多野伶奈
李勇雅
■プロデュース
かまどキッチン
■公演日程
2019年3月28日(木)-3月29日(金)
開演時刻
28日(木)|14:00/19:00
29日(金)|14:00
受付開始:開演60分前
客席開場:開演30分前
■場所
富士見市民文化会館キラリ☆ふじみ マルチホール
〒354-0021 埼玉県富士見市鶴馬(大字)1803−1
アクセスについて詳しくはこちらへ【 http://www.kirari-fujimi.com/access/ 】
■チケット
<前売>
一般 3000円
U22 2000円
高校生 1000円
トリオ 6000円(3枚セットでご予約いただけるお得な券です)
<当日>
一般 3500円
U22 2500円
高校生 1500円
(全席自由席・要予約)
下記URL、関係者よりご予約承っております。
[URL] https://www.quartet-online.net/ticket/jouki02
■問い合わせ・公式サイトなど
mail : steamvision.th@gmail.com
Twitter : https://twitter.com/steamvision0703
Tumblr(公式サイト) : https://steamvisionth.tumblr.com
■スタッフ
作演出|安孫子陶
演出助手|児玉健吾
舞台監督|ワタナベユウタ
舞台美術|鬼木美佳
照明|松田桂一
制作|藤井のりひこ 加藤じゅんこ
主催|蒸気展望 かまどキッチン
プロデュース|かまどキッチン
----------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------

安曇野の優しい水、その名も、「やさし水」
Comments