どうも
土屋康平です。
誰のためではありませんが、10月上旬に行なった公演のあれやこれやについて書き連ねていこうと思います。
徒然草的あれです。
今回の公演というのは、モップクラッカーというの、私の通う学校で(即席で)結成した団体の公演です。
今年になって初の試みとして、上演実習3という授業が出来ました。
その授業を履修した生徒がグループを組み、学校からの支援金ありで上演を行う権利を争うといった授業でした。コンペを勝ち取った団体が学校で好きな公演をうてるというわけです。
何の因果かそこで集まった5人のメンバー。
前期の授業は、この授業だけが一番楽しく、一番頑張った。大学に入ってから、初めてちゃんと向き合った授業であった気がした。
しかし結果はコンペ落選。
悔しかった。ここまで準備を進めて、本気になったのに、君たちには上演する権利を与えないと言われたのだ。
ちゃんと悔しかった。でも、少しそれが嬉しかったのかも。カッコつける余裕もなかったくらい悔しかったから。
でもそこで諦めれなくて、自分たちが育てた企画を終わってもないのに終わりにしたくなくて、無理やり強行したのが今回の教室公演でした。
まず、本当に手伝ってくれたモップクラッカー(我々の今回の団体名)のみんな、そこに巻き込まれたみなさん、ありがとう。
人生2回目の演出というポジション。
一年半ぶりなのです。
逆に言えば、一年半前が初めて演出でした。
本番前に久々に一年半前の舞台の動画を見て、恥ずかしい演出もありながら、熱量も勢いで、すんごく楽しそうに舞台を終えてる自分とみんながいて、それが本当にプレッシャーだった。
大学三年生という、学生と大人の狭間で、誘われたみんなは何を思うだろうか。
宝塚だろうと四季だろうと教室公演だろうと、人を拘束するという条件は同じ。違いといえば、発生するギャラの額の違いなのかな。
じゃあ、何も支払えない自分は何ができるのか、せめて与えられるモノとしたら経験だけなのかな。
不安なことはいっぱいあった。
自分の演出としての技量のなさ。
舞台初挑戦の友人。
アニメ声の声優志望兼役者。
ひねくれた鬱持ちの役者。
揃わないスタッフさん。
遅れた宣伝による集客の不安。
それでも先日本番を終えた。
何だかここまで書いて疲れてしまったから、ここからあっさり終わりに向かって行くが、兎にも角にも、やってよかった。
それは、本番のあの教室に集まってくれた57人のお客さんが、舞台に立ってくれたみんなが、支えてくれたスタッフさん達が思わせてくれました。
お客さんの本音はまだ聞けてはいない、わかりにくかったか、面白くなかったか、最高だったか。
でも僕は、みんなの先頭を行くと決めた自分は、楽しい50分だった。
あと、多分だけど、多分だけど、みんなも楽しんでくれてたかもな。
あの日、宙ぶらりんになった企画がようやく着地した。
これでいいのだ。
終わり良ければすべて良し。
好きな言葉だ。
コンペに落ちてよかった。
日程的に厳しくても、ついてきてくれるみんなのおかげで何とかやり遂げれた。
本番の空気が全てを帳消しにしてくれる。
舞台は、やったらやりっぱなしで、何だかわけわからず全てがいい思い出かのように錯覚してしまうものな気がする。これは悪い意味で。
でもでも、今回は違う。
ちゃんとみんなでもがいて、足踏み揃えて、前に進んで行った気がした。
演出という立場だからと言って、みんなを導いたわけではない。
むしろ横並びで進めていった気がした。
だから、そのみんなにもう一回だけ。
本当にありがとう。助けられました。
舞台の失敗は演出のせい
舞台の成功は役者スタッフのおかげ
うん。その通りだ。
おやすみなさい
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