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執筆者の写真土屋康平

ネガポジ日記 #15


年が明けて、なにをするでも「初〇〇」ってつくもので。




初夢とか、初買いとか、初体験とか。



今年、僕にとって喜劇のヒロインは、初舞台、しかも、初単独公演なわけです。


いやぁ、めでてえめでてえと勝手に盛り上がってたわけで。


しかも場所が愛知県と、僕とか彼とか岩塚くんとかしおりんとかの出身なわけで。



そういえば、結成した初舞台も名古屋だったなと。



大学1年生の時の夏。


名古屋学生演劇祭。





稽古の進め方も、主宰という立ち位置も、なんなら、自分の劇団というものまで全く実感がわかず、わからんものだらけでした。



その頃から彼は書くのが遅くて、イライラして、でも面白くて、すごいいろんな人に迷惑をかけて作り上げたなって。そんな曖昧な思い出で。



そういえばあの時は、突発的に発生した劇団なだけだったな。



一度だけ、なんかやってみようって言って、作って、だから、ほんとはそれで終わりなはずだったのです。




それが、なんか楽しくなっちゃって。

本当に苦労して作ったものに、拍手をもらえて。嬉しくて。

拍手って当たり前にもらったり、もしくは、したりしてるけどすごいと思うのですよ。



だって、大げさにいえば、自分の体と体をぶつけ合って、音が鳴り響く訳ですから。

大げさに言えばですけど。



でも、その拍手が本当に嬉しくて、しかも、観客賞なんてもらっちゃって。まぁ過去の話ですけど、もらったのは事実だし、その時、本当に本当に嬉しかったし。


でも、彼はすんごい恥ずかしがって、なんか、照れたのか知らないですけど、表彰状に触れようともしてなかったですけども。



とにかく、なんか、まだ彼の作る話に出たくて、また次の年も、学生演劇祭に出ることを決めたんですよ。



しかも次は東京。




名古屋とは違います。都市名の響きが違います。それに人の多さも。



1ヶ月以上、彼は僕の家に居候しながら作りました。



本当に、、本当に、、、、心の底から












彼が大っ嫌いになりました。


ストレスの日々。ストレッサーとの共同生活。憲法第13条 個人の尊重が守られない日常。




いつ彼の寝込みを襲おうかと考えてました。


しかし彼は眠らないのです。

そう、台本が遅いから。



たしか、こんな劇団やめてやるなんて事も言った気がします。



でも、なんだかんだあって、あ、色々端折りますけど。でも、なんとか終わったんです。東京の公演も。


また、その時も、名古屋の時よりはるかに大人数の人々に迷惑をかけて、舞台が完成しました。

伝説的な事件も起こりました。内容は深く言えないのですが、その事件に題名をつけるなら、、、



「脚本ほぼ本番3日前に変更事件」です。



詳しくは言えないのですが。


でも、また楽しくて、なんかまだ続けたいって思っちゃったんですよ。

辞める発言は全撤回です。



そういえば、その時の表彰状も、彼触らなかったなぁ。なんでなんだろ。




でもとにかく、また、賞がもらえたんですね。

それがきっかけで、京都で上演ができる権利なんかももらっちゃって。



だから、鴨川の横で、優雅に1週間を過ごしました。


知らない土地で上演する芝居は、なんか自分の人生を豊かにしてくれたんじゃないか!!ってくらい楽しくて為になった気がしました。



でも、たしか、そんな京都ででも観客賞もらったなぁ。

嬉しかったなぁ。だって、京都に、そんなにいっぱい知り合いいないんですよ、、、?



それがもう1年も前のことかぁ。






なんか、文字に起こすと呆気ない気もするのですが、僕は演劇の大学に通いながら、喜劇のヒロインのメンバーであることを忘れたことはないんですよね、、


恥ずかしいんですけど、ちゃんと好きなんですね、この劇団と、彼の作品が。



今年僕は、大学の4年生になるんです。


今年の1月に、というか今週の木曜日から始まる第0回単独公演。



もちろん僕も出演します。


すごく嬉しいし楽しみだし、でも、なんか。


まぁいいや。





いや、なんか、これが喜劇のヒロインの最後の学生演劇なんだなってことです。



楽しかったな。




でも、楽しかったな、だけで終わらせたくなんかないんだよな。本当に。











って、そんな感じです。





今年の初単独公演が最後の単独公演にならぬよう。



まだまだ。僕をよろしくたのんますわ。





あ、今年は4年連続の末吉でした。

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