2015年 夏
エントリーシート
(今通っている大学)で学びたいことを自由に表現してください。_ _ _ _ _ _ _ _ _
〇〇なら、自分の力でその答えを見つけることが出来る。そう思いました。
舞台で大切なのは、空気感。
僕の大好きな先輩が、はじめに教えてくれた言葉がそれでした。
憧れてる先輩の教えというだけで、いつまでも自分の胸には残るものです。
自分も手伝っていたある舞台の本番で空気感の大切さというモノを思い知らされたことがあります。
それは最後の場面でした。教授と助手の冒険が終わり2人は別れることになる。大まかに言えばそんなような場面で。
感動的な場面とだけあって練習を何回も重ね、しっかりと準備していったそのシーンは、本番の会場では、笑いが起こってしまいました。
あの時、あのお芝居に足りなかったものはなんなのか、単に演技力の問題なのか、又はお客さんが悪いのか。それとも、もっともっと人を魅きつける音や光の効果があったのか。
舞台の事で知りたいことがたくさんあります。そして、そのどれもこれも自分で見つけていきたいです。〇〇という場所は、あらゆる学生が隔たりなく、自分の好きな物に熱意を捧げてる、そう見えました。
この場所に自分も身を置きたい、そして自分の手で足で頭で、あの時の答えを探していきたいです。
これは、僕の今の大学に入りたいときに書いたエントリーシートです。
なるほど、3年前の自分はこんなことを考え、書き、大学に気に入られようとしていたのか。
あざとさが見える。
自分が審査員ならば、こういうガキは嫌いだ。
しかし、興味深い。
この頃から空気感に興味を持っていたのか。
今だって考えている。
日常でだって、空気感を察知しようと必死だ。自分がいるべきポジション、役割、それの正解を出そうと頑張ってる。
つまり、本当の自分はその中にない。
もしくは、本当の自分がそれなのか。
わからないまま、結局このエントリーシートの答えは見つからぬまま、今三年生で、数ヶ月後には四年生だ。
つまり、学生最後だ。
最終学年の空気感を今、なんとなく察し始めてる。
この空気感に、飲まれるべきか、反発するべきか。
わからないまま、いまは後輩と飲んでる。
ここの空気感は好きだ。
いま、優しい空気感に包まれてるからかな。
あーーーーー、こんな日は続かないとはわかっている。
うるさい、わかっているけど、かなしいものはかなしいんだ。
うぴゃあ〜〜
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