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執筆者の写真岩塚光希

エモエモ日記 #2「寝るねる」


睡眠、めっちゃ好き。好き好き大好き!だって寝ると元気になるし、眠ってるのに夢とか見れるのお得だし、何より気持ちいい。最高じゃん、睡眠。みんなもっと寝ていこうね。「睡眠」ってやつは、同じ三大欲求の仲間である「食事」よりも縛りが多いと思ってる。食事はというと、献立を決めて、食器に綺麗に盛り付けて、味付けを自分好みに変えて...とカスタムできる要素の多さが魅力的だ。でも睡眠は、寝てしまえばもうそれまでで、選択権が少ない。せいぜい枕や布団を変えたり、アロマを焚いたり、自分好みの音楽で目覚めたり...と睡眠(本編)の前後でしか娯楽性を発揮しない。睡眠中は完全に自我の中にどっぷりと浸かっているので、食事と違って外部に意思表示も出来なければ、水を飲むこともできない。最悪じゃん、睡眠。みんな寝るのをやめようね。睡眠行為に縛られている間も、確実に自分が寝ているときの時間は動いている。事実上存在しているだけのタイムラインに自身の睡眠を当てはめることで、我々は睡眠をコントロールしている。いや、実際はコントロールした気になっている。寝る時間と起きる時間だけは、あちら様の慈悲により我々が特別に決めさせていただいているだけ。それ以外はもうどうしようもない。脳を拘束された状態。これがほんとの脳拘束。どかーん!夢の中では爆発だって平気でするし、嫌なことだって思い出させるし、車に轢かれるし、人に殴られる。現実よりもある意味で酷な虚実を無条件に突きつけられる、それが夢。それが睡眠。でもやっぱ睡眠大好き。現実よりは優しいので...。現実には毎日ほとほと困らされているので、現実をコントロールできるようになったら起こしてください。よろしくお願いします。毎日毎日「結局人間である以上はどうしたって寝ないとやっていけないので」という建前の上に布団を敷いて甲斐性もなく寝てばかりおります。もし僕が寝ているのを偶然見かけたら遠慮せずどうぞ叩き起こしてください。怒ります。






勝負しにいったな?と思える命名が好きだ。

それも、捻りも凝った様子も見られず、ひたすらに語感と手に馴染む感覚だけで決めてしまったような、そういうやつ。


とある食品会社にて、新商品のお菓子が開発された。

これまでの菓子には見られなかった、粉と水を合わせて練ることで色が変わりクリーム状になったものにキャンディチップをつけて食べるというスタイル。練れば練るほど色が代わり、子どもたちが化学実験のようにお菓子を作る感覚を体験できるという画期的なコンセプト。そのワクワク感をより強く演出するためには、斬新な命名が必要であった。


議論に及ぶ議論の末、新商品に名がついた。







たくさん練るから、ねるねるねるね。ほぼ語感だけで決めてるじゃん、と軽んじてしまいそうになるネーミングだが、むしろその単純さが素晴らしい。そこに含まれているのが語感だけだから良い。初見で子どもがその名前に触れた時、迷わずふっと手にとってしまいたくなるくらいのわかりやすさが重要視される駄菓子業界では、これくらいの大勝負に出なければ生き残れない。発想の勝利である。


Wikipediaによると、開発当初は「ねりっちょ」という名称も考案されていたらしい。

「ねりっちょ」も大変素晴らしいが、「ねるねるねるね」にはやはり及ばない。

だって、ねるねるねるね、って絶対みんな言いたいじゃん?言うでしょ。それだけで大勝利。




ねるねるねるね。







ねるねるねるねるねるねるねるねるねるね。










ねるねるねるねるねるねるねるねるねるねるねるねるねるねるねるねるねるねるねるねるねるねるねるねるねるねるねるねるねるねるねるねるねるねるねるねるねるねるねるねるねるねるねるねるねるねるねるねるねるねるねるねるねるねるねるねるねるねるねるねるねるねるねるねるねるねるねるねるねるねるねるねるねるねるねるねるねるねるねるねるねるねるねるねるねるねるねるねるねるねるねるねるねるねるねるねる〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜











あと他に好きなネーミングを挙げるとしたら、

有名なスプラッター映画「死霊のはらわた」。(ちなみに原題は「The Evil Dead」。)

死霊の、はらわた。すごい。名前を見ただけでどんな映画か想像できる。怖くてグロテスクな映画なんだろうなって一瞬でわかる。名称から思い浮かぶイメージが、映画にピタッと当てはまりすぎる。


たぶん、邦題を決める会議で「うーん、怖くてグロテスクな映画の邦題ですか。そうだ!『死霊』と『はらわた』をタイトルに入れるのはどうでしょう!」って、かなり勢い任せに名付けられた感じがする。実際のルーツは違うんだろうけど、「強い+強い=すごく強い」っていう発想のみで命名されたみたいな豪快さが感じられるので、なんというかとても好き。


でも、この映画は見たことないです。すみません。スプラッターが苦手で…。

















https://www.happyon.jp/static/ashvsevildead/










なんとなく調べてみたら、なんか命名とはだいぶかけ離れた作品が出てきた。


どうやら「死霊のはらわた」シリーズの続編らしい。カルト的人気を誇ったホラー映画が、TVドラマ版へとリメイクされた結果こうなったと。


なんでよ。

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